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/ギリシャ神話

《ティタノマキア・ギガントマキア》ゼウスが王権を獲得するまでの経緯
/ギリシャ神話

カテゴリ:ギリシャ神話
 

ゼウスの動き


1.
 ゼウスは父クロノスに飲み込まれた5柱の兄弟姉妹を救うため、戦いを挑んだ。このティタノマキア(ティターン一族とオリュンポス神の、全宇宙の支配権を巡る戦争)は10年以上続いた。

 クロノスの母であるガイアの助言により、ゼウスはタルタロスに閉じ込められていたヘカトンケイルやキュクロプス、ギガースたちを味方につけた。ヘカトンケイルは百本の手で大岩を投げ、キュクロプスはゼウスに雷と稲妻を与えた。そしてゼウスは、ついにクロノスに勝利し、5柱の兄弟姉妹を救い出し、王権を握った。
 (ヘカトンケイル、キュクロプス、ギガースはガイアとウラノスの子である。ヘカトンケイルとキュクロプスはウラノス、ギガースはクロノスによってタルタロスに閉じ込められていた。ガイアは我が子らを助けるために、ゼウスに彼らを味方につけるよう助言したのである。)

 クロノスから吐き出された兄弟姉妹達は、飲み込まれた順(ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン)と逆で吐き出された。これを第2の誕生と考えて兄弟姉妹の序列が逆転し、ゼウスを長男とする説もある。

 その後、ゼウスがクロノスたちティターン神族をタルタロスに閉じ込めたことで、彼らの母であるガイアが怒り、ギガントマキアを起こす。ゼウスは神と人間のハーフである息子のヘラクレスを味方にし、純粋な神では倒せないギガースの軍団を迎え撃ち、勝利を収めた。

2.
 ガイアは引き下がらず、タルタロスと交わり、ギリシア神話史上最強の巨大怪物テュポーンを生み出してゼウスを追い詰めるが、全宇宙が混沌と崩壊に飲み込まれる激闘の末に勝利したのはゼウスであった。

 ガイアの権威が弱まったことで天地や山々、海も荒ぶることなく平穏になった。そしてゼウスは世界の平定のために全宇宙の秩序を創造し、その意のままに森羅万象を統制した。こうして、再び宇宙に調和が訪れた。くじ引きによってゼウスが天を、ポセイドンが海を、ハデスが冥界を治めることとなり、大地は皆のものとなったのであった。
ゼウス=ヴァース
ゼウス/パズル&ドラゴンズ
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ガイアの動き


1.
 息子のクロノスと、孫のゼウスが戦争(ティタノマキア)を始めた。不死の神々同士の戦いは、10年以上決着がつかなかった。
 とうとうガイアは、タルタロスに閉じ込められた息子たち、キュクロプス、ヘカトンケイル、ギガースを地上に戻すためにも、ゼウスに彼らを味方につけるように助言し、オリュンポス側を勝利に導いた。
 (ヘカトンケイル、キュクロプス、ギガースはガイアとウラノスの子である。ヘカトンケイルとキュクロプスはウラノス、ギガースはクロノスによってタルタロスに閉じ込められていた。ガイアは我が子らを助けるために、ゼウスに彼らを味方につけるよう助言したのである。)

 ティタノマキアに勝利したゼウスは、クロノスたちティターン神族をタルタロスに閉じ込めた。これにガイアが怒り、ティターン神族を解放するため、ギガントマキアを起こす。
 神に対して不死身の体を持つギガースの軍団がオリュンポスを攻めたが、半神半人のヘラクレスに倒されたり、神々の投げた島や山脈によって封印されたりと、惨敗という結果に終わった。

2.
 ギガントマキアに敗北してもガイアは諦めず、タルタロスと交わりテュポーン(ギリシア神話史上最大最強の怪物)を生み、ゼウスを追い詰めた。しかし、全宇宙が混沌と崩壊に飲み込まれる激闘の末に勝利したのはゼウスであった。
断決の起源神・ガイア
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テュポーンの動き


1.
 テュポーンは、ゼウス達オリュンポスの神々に戦いを挑む。

 ヘシオドスの神統記ではこう伝えられる。
 ゼウスの雷とテュポーンの火炎が発する熱で、天も海も煮えたぎり、大地から奈落まで激しく振動した。冥府を支配するハデスも、タルタロスに落とされたティターンたちも恐れおののいた。
 ゼウスが雷霆でテュポーンの100の頭(恐らく蛇の頭だと思われる)を焼き尽くすと、テュポーンはよろめいて大地に倒れ伏し、身体は炎に包まれた。その熱で大地が溶解し、そのままテュポーンはタルタロスに飲み込まれ、ゼウスが王権を確立することとなった。

2.
 一方、アポロドロスのビブリオテーケーではこう伝えられる。
 テュポーンはオリュンポスに戦いを挑み、天空に向けて突進した。テュポーンの突撃に神々は恐怖し、動物に変身してエジプトへ逃げた。そのため、エジプトの神々は動物の姿をしているという。
 (オリュンポス神の変身については、オウィディウスによると、ゼウスは牡羊に、アポロンはカラスに、ディオニュソスは牡山羊に、アルテミスは猫に、ヘラは白い牝牛に、ヘルメスは朱鷺に変身したといわれている。
 アントーニーヌス・リーベラーリスによると、アポロンは鷹に、ヘルメスはコウノトリに、アレスは魚に、アルテミスは猫に、ディオニューソスは牡山羊に、ヘラクレスは小鹿に、ヘパイストスは牡牛に、レトはトガリネズミに変身をしたといわれている。)

 テュポーンの侵攻に対し、ゼウスは遠距離では雷霆を、近距離では金剛の鎌を用いて応戦した。テュポーンは反撃し、ゼウスを締め上げて、金剛の鎌と雷霆を奪い、手足の腱を切り落とし、洞窟に幽閉した。テュポーンはゼウスの腱を熊の皮に隠し、番人として半獣の竜女デルピュネを置き、自分は傷の治療のために母ガイアの下へ向かう。
 ゼウスが囚われたことを知ったヘルメスとパーンはゼウスの救出に向かう。デルピュネを騙して手足の腱を盗み出し、ゼウスを治療すると、力を取り戻したゼウスは再びテュポーンと激戦を繰り広げた。

 深手を負ったテュポーンは、ゼウスに勝つために運命の女神モイラたちを脅し、どんな願いも叶うという「勝利の果実」を手に入れる。しかし、その実を食べた途端、テュポーンは力を失ってしまった。実は女神たちがテュポーンに与えたのは、決して望みが叶うことはないという「無常の果実」だったのである。
 テューポーンは敗走を続け、ついにはエトナ火山の下敷きとなった。エトナ火山の噴火は、テュポーンが山の重圧を逃れようともがくたびに起こるといわれる。ゼウスは、ヘパイストスにテュポーンの監視を命じ、ヘパイストスはテュポーンの首に金床を置き、鍛冶の仕事をしているといわれる。(封印されているのはエンケラドスとする説もある。)


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